「KPI」「KGI」聞いたことがあるけど、いまいち何かわからない用語の1つでしょう。しかし、「KPI」「KGI」はビジネスにおいて超重要用語であるため、知っておく必要があります。筆者自身も、新卒入社してすぐの頃、KPI・KGIを設定してと言われたときは何かわからず戸惑った経験があります。
今回は「KPI」「KGI」とは何か、その活用方法まで説明していきたいと思います。
KGI(Key Goal Indicator)とは
KGI(Key Goal Indicator)とは、企業やチーム、個人などが設定した目的をどの程度達成しているのかを測るために使われる指標です。日本語では「重要目標達成指標」といいます。
例えば、「売り上げ15%増加」という目標を立てたとします。この目標の達成度合いを示すものがKGIです。
このKGIが予定していた値まで示すことができれば、目標が達成されたと判断します。
KGIでよくあるのが、売上高や成約数、利益率などがあります。
KPI(Key Performance Indicator)とは
KPI(Key Performance Indicator)とは、最終目標を達成するためのプロセスが適切に実施されているのか測る指標です。日本語では「重要業績評価指標」といいます。
例えば、先程の「売り上げ15%増加」という目標を立てたときに、「新規顧客10%増加」「客単価20%増加」という小目標を立てたとします。
この小目標が達成しているかどうかを把握するための指標がKPIです。
KPIとKGIの違い
KGIはビジネスにおけるゴールを1000万円や10%など定量的に示した指標です。KPIはKGI達成のための各プロセスの達成度を測るもので、ゴールまでの中間指標になります。
つまり、KGIを達成するためにKPIを達成しなければならないので、KGIの下位概念にKPIがあるということです。
KPIとKGIを設定する意味・意義
KPIとKGIを設定する意味としては、効率よく目標達成を目指すためです。
目標を達成するときに重要なのが、何をすれば目標が達成されるのかが明確になっていることです。また、目標に向けてあとどれくらい頑張ればいいのかもわかることも重要です。
KPI・KGIを設定することによって生まれるメリットは以下の通りです。
・現状と目標の差が明らかになる
・目標達成のために何が必要なのかわかる
・目標に対する途中経過が明確になる
・あとどの程度頑張ればいいのかわかるため、モチベーションが保てる
・目標達成プロセスの優先順位がわかる
以上のように、KPI・KGIを設定することによって、様々な良い効果が生じます。
KPIとKGIの設定方法
早速ですが、一緒にKPI・KGIの設定を行なっていきましょう。手順通りにすればすぐに設定できるようになります。
KPIとKGIの設定の手順は以下の通りです。
1.KPI・KGIを設定する目的の明確化
2.KGIを設定する
3.KPIを設定する
4.個別のアクションを決める
1. KPI・KGIを設定する目的の明確化
まず、何のためにKPI・KGIを設定するのかを明確化にします。
売り上げを増加させるためなのか、認知度を増加させるためなのか、社会貢献するためなのか、様々な目的がある中で、その目的に応じたKPI・KGIを設定するためには、自分の企業・チーム・個人の目的を明確化する必要があります。
2. KGIを設定する
KPIよりも先にKGIを設定します。KGIは目標の達成度合いを測る指標であるため、そのKGIを元にKPIを設定するからです。
先程、明確にした目的を達成するために必要な目標は何かを考えましょう。
3. KPIを設定する
次にKPIを設定します。KPIはKGIと結びついていなければKPIであると言えません。仮に、KGIに結びついていないKPIを達成したとしてもKGIの達成に繋がらないからです。
そのため、KPIを達成することで自ずとKGIも達成できるようにKPIを設定しましょう。
4. 個別のアクションを決める
KPIを設定できたら、そのKPIを達成するために具体的にどのような行動を取ればいいのかを考えましょう。
KPIとKGIの関係と同じように、個別のアクションもまたKPI・KGIに結びついて置かなければなりません。
この個別のアクションを明確にすることによって、日々の活動がKPI・KGIに結びついているという意識を生じさせ、モチベーションを保つことになります。
KPI・KGIを設定する上で注意したいこと
KPIとKGIを設定する上で意識しておきたいことについて説明したいと思います。
目標設定のフレームワークである「SMARTモデル」を紹介します。
SMARTモデルとは以下の5つの要素で構成されています。
・Specific(具体性・明確性)
目標が具体的に明確に書かれている。
・Measurable(測定可能性)
目標の達成度合いが計測できるようになっている。
・Achievable(達成可能性)
目標が現実的に達成可能な範囲で設定されている。
・Relevant(関連性)
目標が目的や上位目標に関連している。
・Time-bound(時間的有限性)
目標に達成までの時間設定が設けられている。
このSMARTモデルを全て満たしているKPI・KGIを設定しましょう。
KPI・KGIと相性の良いフレームワーク
ロジックツリーを用いてKPI・KGIを考えることで自ずと、KPIとKGIが結びつくように考えられます。
ロジックツリーについて詳しくはコチラの記事をご覧ください
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まとめ
今回は、KPI・KGIについて説明してきました。目標を効率よく達成するためにはKPI・KGIの設定は必要不可欠と言っても過言ではありません。
私自身、KPI・KGIをきちんと理解し設定してからは、確実に目標へ向かっている感覚があり、より一層仕事を楽しめるようになりました。
みなさんも、起業や新規事業の実行の際には、KPI・KGIをきちんと設定してから取り組むようにしましょう。
また、KPI・KGIと似たようなものとして、Google・Twitter・Facebookなどが活用している「OKR」というものもあります。
「OKR」について詳しくはコチラの記事をご覧ください
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